第35回日本診療放射線技師学術大会

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彩の国から未来へ

NN(ネットワークナウ)連載企画 埼玉への道 6
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第6回 第7回 第8回 第9回 最終回
NNの連載記事をHP用に編集して掲載しています
埼玉の酒・うどん県2位の埼玉
 埼玉のお酒といわれて、何かイメージするものはありますか?
 ぴんとくるものは少ないかもしれませんが、日本酒・ウイスキー・ビールなど、埼玉産のお酒は意外と多く、世界一になるほどの有名なお酒もあります。
 地ビールでいえば、大会会場である大宮(さいたま市)でも造られています。「氷川ブリュワリー」は氷川神社の参道へ向かう途中のお店(氷川の杜)でいただくことができます。他には、
コエドビール
(川越市)
こぶし花ビール(羽生市)
戸田自麦酒(戸田市)
野老ゴールデン(所沢市)
そして“やきとん”に合うビールなど、数多くあります。
 次に日本酒です。埼玉の日本酒生産はとても盛んです。県内には35の蔵元があり、清酒出荷量は全国5位です(2016年度統計)。「天覧山」「鏡山」「秩父錦」などの有名な銘柄のお酒から、蔵元の協力の下、地元の米で造られる地酒もあり(「ゆめところなど)、量・種類とも豊富にあります。

 そしてウイスキー「イチローズモルト」は、世界的にも注目されています。蒸留所(秩父市)の設立は2007年と歴史は浅いですが、秩父の自然の中で造られたウイスキーは世界最高峰と評されています。ワールド・ウイスキー・アワードでは、2017年・2018年で世界一に輝いています。ご興味のある方は、ぜひ手に入れてみてはいかがでしょうか。
   
 うどんは、埼玉食文化の一つであり、生産量は香川県に次いで全国2位です。またうどん・そばの店の数も全国2位です(2009年調べ)。埼玉の地域は江戸の頃から小麦の栽培が盛んであり、うどん文化が定着しています。
 讃岐・稲庭・水沢うどんのような、全国でも知られているブランドうどんにはかないませんが、代表的なものに東京の多摩地域と埼玉西部の「武蔵野うどん」があります。うどんの食感・コシはかなり強く、つるりとしたのど越しが“ない”のも特徴です。主につけ汁につけて食べる「肉汁うどん」が主流ですが、埼玉県内には多くの武蔵野うどんのお店があり、豊富なメニューが店ごとで楽しめます。
 また昔ながらの伝統的なうどんとして、加須市の「加須うどん」、群馬県・埼玉北部・秩父地方の「おっきりこみ」があるほか、定番の山田うどん(第3回参照)、グルメイベントで出展される新定番うどん(川幅うどん、深谷煮ほうとうなど)と数多くあります。そのような背景もあり、全国各地のご当地うどんが出展される“うどんサミット”は、昨年まで3年連続で埼玉県熊谷市で開催されました。

 大会参加で大宮にいらした際は、埼玉の知られざる名物“うどん”と“お酒”を楽しんでみてはいかがでしょうか?