第35回日本診療放射線技師学術大会

国民と共にチーム医療を推進しよう

彩の国から未来へ

大会長あいさつ


第35回日本診療放射線技師学術大会

大会長 田中 宏

公益社団法人埼玉県診療放射線技師会

 第35回日本診療放射線技師学術大会を2019年9月14日(土)から16日(月・祝)までの3日間,埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティで開催する運びとなりました.大会メインテーマは「国民と共にチーム医療を推進しよう」,サブテーマは「彩の国から未来へ」と致しました.先輩方が築き上げた過去の技術を踏襲しつつ,新しいスキルを埼玉の大宮の地から全国に発信していく「承前啓後」の思いを込めて企画させていただきました.

 特別講演では,「人工知能」に関する講演をはじめ未来を見据えた講演などを予定しています.また市民公開講座では,漫画「ラジエーションハウス」の誕生からテレビドラマ化されるまでの舞台裏をご講演いただく予定です.さらに市民体験学習企画として,小中学生・保護者・教師を対象とした「3D画像による人体解剖学体験」を行います.3Dワークステーションの実機を実際に触れていただき,3D画像による人体解剖学をはじめ,手術支援として外科医がどのように画像を利用しているのか,さらに操作が可能な生徒さんには,実際に3D画像の作成を試みていただきます.診療放射線技師に限らず,医療に興味を持ち,さまざまな技術で医療が支えられていることを感じていただきたいと考えております.

 埼玉県診療放射線技師会では,1999年より胸部単純撮影・上部消化管撮影・CT検査などに関して,装置管理から検査技術・読影・臨床に至るまで,SART独自のカリキュラムにより認定講習会を毎年開催して来た経験を踏襲し,埼玉県内の講師はもちろん,全国各地から講師を招聘し,SART大会企画やブラッシュアップセミナーをはじめ数多くのモダリティーについて企画しております.

 学会を開催する大宮には武蔵一宮の氷川神社があり,2400年以上の歴史を有し「大いなる宮居」として大宮の地名の由来にもなったといわれています.今学会では,氷川神社参道を含むMorning Runを企画しました.埼玉の大宮の歴史を堪能いただけると思います.そして大宮からは東北・上越・信越へ向け新幹線が発進しております.鉄道の聖地の一つであります「鉄道博物館」もあり,鉄道マニアでなくとも見ごたえのある鉄道の歴史を堪能いただけます.

 ぜひ,「第35回日本診療放射線技師学術大会」にご参加いただき,学術と新たな技術を発信していただくとともに,埼玉の歴史と文化をお楽しみください.