第35回日本診療放射線技師学術大会

国民と共にチーム医療を推進しよう

彩の国から未来へ

NN(ネットワークナウ)連載企画 埼玉への道 4
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NNの連載記事をHP用に編集して掲載しています
秩父(ちちぶ)・長瀞(ながとろ)に行ってみよう
  大会会場の大宮から少し離れますが、埼玉の誇れる観光地に「秩父・長瀞」があります。
 秩父市は埼玉県の西側にある山間地域です。西武秩父駅のホームに降りると秩父のシンボル「武甲山」が迎えてくれます。山肌はセメントの原料である石灰岩の採石が行われたことから、特徴的な形をしています。5月には近くの公園で芝桜が咲き、武甲山と合わせた景観は多くの観光客を引き寄せます。
  現在も秩父地域周辺では採石が行われていますが、この豊富にある石灰岩や鉱石は長年の雨風による浸食で鍾乳石(洞)なども作られています。その異形とも思える鍾乳石の幻想的な姿・地形は、昔から神聖な場所とされ、神社仏閣が建てられています。江戸時代、観音霊場を巡る「秩父札所巡り」は、江戸の人々にとって四国のお遍路より近いことから、大変人気があったそうです。
 現在も札所巡りのツアーが組まれており、バスで気軽に行く体験コースなどもあります。最近では、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」の舞台であることから、“聖地巡礼”の場所として、現代風の札所巡りが定着しています。ちなみに、食の名物は「豚肉味噌漬・わらじカツ丼・みそポテト」などがあります。そして秩父といえば、ユネスコ無形文化遺産登録された「秩父夜祭」です。毎年、12月2日から3日に行われ、40万人近くの人が訪れます。 秩父夜祭は秩父神社の重要な例大祭であり、京都の祇園祭、飛騨の高山祭と並び、日本三大曳山祭の一つに数えられています。見どころは、地域を守る神様へ感謝をささげる神事として山車の運行が行われ、4基の山車と2基の笠鉾は豪華絢けん爛らんで「動く陽明門(日光東照宮)」といわれています。
 また同じ秩父市内ですが、西武秩父駅から電車・バスで1時間半ほどの所に三峰神社があります。最近、関東最大のパワースポットとしてよく紹介されていますので、ご興味がありましたらぜひ足を延ばしてみてください。
 

 長瀞町は、東京湾に流れる荒川の上流(源流)に位置し、川の浸食によって作り出された「岩畳」で有名です。幅80m、長さ500mにわたる露出した岩石は段丘を作り、その名の通り一面に畳を敷き詰めたかのようです。また地殻内部の様子が地表に現れ直接観察できることから、地質学的にも貴重な場所とされています。この岩畳を舟から見る“ライン下り”は人気があり、多くの観光客が訪れます。また予約をすればカヌー・カヤック・ラフティングの川下りも可能で、エキサイティングな体験もできます。そして長瀞の名物といえば「かき氷」です。天然氷で作られるかき氷は、一度は食べる価値があります。
 今回は、埼玉の観光地「秩父・長瀞」をご紹介しました。ご興味がありましたら、ぜひ足をお運びください。