
学術講演2
- 第3会場 市民ホール404 ZoomミーティングルームB 9:50-10:50
- 座長:埼玉医科大学総合医療センター 中根 淳
- 造影CT技術の草わけを回想する〜八町先生の造影理論〜
- さいたま赤十字病院
- 寺澤和晶
- 近年、医療機器の発展は驚異的で、画像診断における役割もはかり知れない。一つのモダリティとしてX 線CT もあるが、多列高速化の技術は目覚ましく、同時にCT 検査は撮影・造影技術として進化しながら確立されてきた。その中で、造影CT技術は理論化され標準的な造影CT検査のエビデンスとなっている。
また、本邦の診療放射線技師は、臨床における対応力が海外より極めて高い水準にあり、それらをベースに複雑なスキャンパラメータを使いこなしている。しかしながら、造影理論の草分け的な「八町先生」の存在を知らない世代も増えてきた。急逝から10年の月日が流れ、温故知新の精神を大切することで、更なる発展へと繋げることは重要である。本セミナーでは故人の考え方をふり返りながら、今も色あせない造影剤コントラストの適正化を目指した普遍的な側面を紐解きながら解説していきたい。