
フレッシャーズセミナー3
- 第3会場 市民ホール404 ZoomミーティングルームB 9:00-9:30
- 全身MRI撮像から考えるMRI撮像の基本
- 埼玉医科大学病院
- 仁藤真吾
- 2020年の3月の診療報酬改定により、全身MRI に診療報酬加算(600点)が新設された。この診療報酬加算要件として「前立腺癌の骨転移検出のための全身MRI
撮像の指針」に基づく必要がある。その中には、関連学会に撮像法を届け出て、必要に応じて画像を提出することが望ましいと記載されている。実際に全身MRIを撮像するには多くの知識、技術が求められる。前述の関連学会に画像を提出した結果、ウィンドウ幅(WW)やウィンドウレベル(WL)の設定といった基本的な指摘事項を受けることも多い。また、拡散強調画像の歪みや脂肪抑制不良といったアーチファクトを理解し対策しなければならない。ポジショニングなどの工夫により画質改善となるケースも多い。さらに、MIP処理・画像合成・フュージョン画像作成といった画像処理の知識も必要となる。以上のように全身MRI
を撮像するためにはMRI 撮像の基本をしっかり身につける必要がある。
本セミナーは、全身MRI 撮像に必要となる知識を中心に解説し、そこから撮像の基本を学ぶことを目的としている。全身MRI撮像は多くの施設で実践可能であり、加算がなくても検査可能である。本セミナーが多くの人のスキルアップとなれば幸いである。