
一般演題T 一般撮影・透視・AG@
国際会議室 Zoomミーティングルーム@
9:50-10:50
- 人工股関節術前骨盤側面撮影におけるCu付加フィルタを用いた被ばく低減の検討
- 上尾中央総合病院 放射線技術科
- 筆頭演者:小宮山詞也
- 共同研究者:橋川友二、武田尚也、高橋康昭、藤井紀明
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- 【目的】当院では人工股関節(THA)術前に骨盤傾斜の大きさを測定する目的で骨盤側面を立位・坐位・臥位にて撮影し骨盤計測を行っている。今回、被ばく低減を目的としCu付加フィルタ(フィルタ)を用いて、骨盤計測が行える画質を担保しつつ、被ばく線量の低減が可能か検討した。
- 【方法】骨盤ファントムを使用しフィルタ厚を0mm〜0.3mmまで変化させ、管電圧100kV、管電流時間積16mAsで撮影し、同条件における入射表面線量を測定した.取得した画像から、腸骨と軟部組織にROIを設定し、コントラストとRMS粒状度を求めた。また、骨盤計測で用いる仙骨上面及び大腿骨頭中心部が視認可能か視覚評価を行った。
- 【結果】全てのフィルタ厚において骨盤計測は可能であり、入射表面線量は0.3mmで約70%低減した。
- 【結語】フィルタを用いることで計測可能な画質を担保しつつ被ばく線量の低減が可能であった。