第35回埼玉県診療放射線技師学術大会

一般演題Ⅵ　CT
第3会場　市民ホール404　Zoomミーティングルーム③
14:50-15:30

【目的】ワークステーションにて肺動静脈を自動で分離するソフトを使用しているが、自動分離が正しく行われない症例がある。今回、自動分離ソフトとCT値との関係性の検証を行う。
【方法】肺動静脈の造影CTを行った患者を対象に以下について検証する。① ZIOSTATION2の肺動静脈自動分離を用いて3Dを作成し、CT経験のある放射線技師5名による視覚評価を行った。評価項目は動静脈の分離の精度検証とし、5段階評価を行った。② CT値による影響を検証するため、肺動脈分岐部、左心房にROIを置きCT値を計測した。またそれらのCT値差を算出し、視覚評価との関係性を調査した。
【結果】肺動脈分岐部、左心房のCT値と点数の相関には正の関係が見られた。CT値差と点数には明らかな相関は見られなかった。
【結論】肺動静脈自動分離において、肺動脈分岐部、左心房のCT値が高いと精度よく分離できた。