
一般演題W 一般撮影・透視・AGA
第3会場 市民ホール404 ZoomミーティングルームB
11:20-12:30
- 骨盤部単純X線撮影におけるノイズ低減処理を用いた被ばく線量低減の検討
- 上尾中央総合病院 放射線技術科
- 筆頭演者:谷上 明
- 共同研究者:松久保桃佳、市川 暁、上原雅人、伊藤悠貴、藤井紀明
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- 【背景】FNC処理はノイズ成分を抽出し、元画像から取り除く画像処理であり、組織構造を残したまま画像の粒状性を改善する。そこでFNC処理の強度(FNE)を変化させることで被ばく線量の低減が可能か検討を行った。
- 【方法】基準撮影条件83kV 8.0mAs FNE:0.5から、FNE:1.0に固定しmAs値を3.2〜6.0mAsに設定した.水等価ファントムを使用し鮮鋭度(TTF)と粒状度(eNPS)を算出した。骨盤ファントムを撮影し入射表面線量の比較及び、粒状度・鮮鋭度・コントラストについて正規化順位法で視覚評価した。
- 【結果】物理評価はmAs値が高いほど良好となり、入射表面線量は3.2mAsで約30%となった.視覚評価では粒状性のみ3.2mAsで有意差を認めた。
- 【結語】FNC処理のFNEを1.0にすることで基準撮影条件の半分のmAs値に設定でき、約50%被ばく線量を低減出来ることが示唆された。