
一般演題T 一般撮影・透視・AG@
国際会議室 Zoomミーティングルーム@
9:50-10:50
- 小児全脊椎PA撮影可能な年齢についての検討
- 埼玉県立小児医療センター 放射線技術部
- 筆頭演者:長嶋萌葉
- 共同研究者: 大倉麻美、菅原亜梨沙、横山恭子、藤田 茂、松本 愼
- 【目的】当センターでは全脊椎撮影において乳腺被ばくを考慮しPA撮影を実施しているが、低年齢の患児は体位保持が難しい等の理由から困難である場合が多い。そこで、AP/PA撮影において乳房を想定した体表前面の表面線量及びPA撮影が可能な年齢について検討を行った。
- 【方法】1.患児の体厚を想定した10〜20cmのMixDPファントムを使用し、当センター基準の撮影条件にて表面線量を測定した。2.自立可能な患児を対象に、年齢別にPA撮影が可能な割合を集計した。
- 【結果】1.体厚に関係なく、AP撮影に比べPA撮影では表面線量が低減した。2.年齢が上がるにつれてPA撮影可能な割合が増加し、就学児以上においてはほぼ全例でPA撮影が実施できた。
- 【考察】PA撮影は乳腺被ばく線量低減に有効であると言える。積極的なPA撮影については患児の成長や発達、思春期早発症による乳房の発達を考慮する必要があると考えられる。