
一般演題U 一般撮影A
第2会場(ZoomミーティングルームA)
10:40-11:30
- DR圧縮処理による肩関節正面撮影の軟部組織描出能向上に向けた検討
- 上尾中央総合病院
- 筆頭演者:飯干理久
- 共同研究者: 市川 暁、新井かおり、根岸彩未、飯島 竜、吉井 章
- 【目的】肩関節正面撮影において、石灰沈着性腱板炎などの軟部組織に発症する疾患の診断には、骨領域のみならず軟部領域の視認性が高い画像が求められる。しかし、X線吸収差により軟部組織の視認性が悪くなることがある。そこで、DR圧縮処理を用いて軟部組織の描出能が向上できるか検討した。
【方法】臨床画像にDR圧縮処理の濃度域を変化させるパラメータであるDR圧縮強調タイプ(MDT)をE,F,G,Hに変化させ、各処理画像の骨・軟部組織・背景の画素値を求め,CNRを算出した.次に、処理画像の全体・軟部組織・骨の視認性について正規化順位法を用い視覚評価を行った。
【結果】CNRはE,F,G,Hの順で高値となった.視覚評価は、全体及び骨はF,軟部組織においてはEが高い評価となった。
【結語】肩関節正面撮影においてMDT:Eを用いることで軟部組織の描出能が向上できることが示唆された。