
一般演題U 一般撮影A
第2会場(ZoomミーティングルームA)
10:40-11:30
- 小児ポータブル撮影における空間線量の測定
- 埼玉県立小児医療センター
- 筆頭演者:小田幸奈
- 共同研究者: 中村 聖、田中 宏、藤田 茂、松本 愼
- 【目的】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、ポータブル撮影時における被ばく管理についても通常とは異なる対応が必要とされるようになった。例えば、個室隔離されているCOVID-19疑い患者のポータブル撮影時に他の医療者を部屋の外へと退避させることが困難である点が挙げられる。そこで、患者の年齢別に周囲の空間線量について検討を行った。
【方法】MixDPファントム及び、電離箱式サーベイメータを使用した。ポータブル装置にて照射を行い周囲の空間線量を測定した。撮影条件は年齢別で、当院で使用されているものを用いた。
【結果】被写体の厚さが増すと空間線量が増加し、被写体から離れるほど減少した。ポータブル装置の裏ではより低い値を示した。
【考察】他の医療者はできる限り距離を確保することが基本だが、病室の構造上困難な場合にはポータブル装置裏への退避を勧めることが適切だと考えられる。