
一般演題U 一般撮影A
第2会場(ZoomミーティングルームA)
10:40-11:30
- 胸腰椎移行部側面撮影における胸椎の視認性向上の基礎的検討
- 上尾中央総合病院
- 筆頭演者:橋本美波
- 共同研究者: 宮本桃子、樋口誠一、茂木奈月、金野元樹、吉井 章
- 【目的】胸腰椎移行部側面画像では周囲の組織が異なることにより、ダイナミックレンジ(以下DR)圧縮を広くしても胸椎と腰椎を同等のコントラストで表現することは困難である。今回、DR圧縮に階調処理を加えることで胸椎の視認性向上が図れるか検討した。
【方法】アルミステップを65kV,2.5mAsで撮影した画像に階調処理(GC:回転中心)を0.9~2.4まで0.5ずつ変化させ、高濃度、低濃度部のCNRを算出した。臨床画像に上記の画像処理を加え処理前後のコントラストを正規化順位法にて視覚評価した。
【結果】高濃度部のCNR変化が低濃度部より大きくなった。視覚評価ではGC=1.4で胸椎の視認性が有意に向上した。腰椎では有意差は認められなかった。
【結語】GCを大きく設定することで低濃度側の階調処理が強くなり、腰椎のコントラストを維持し胸椎の視認性を向上させることができた。