
一般演題T一般撮影@
第2会場(ZoomミーティングルームA)
9:20-10:10
- 新生児胸腹部ポータブル撮影における散乱線補正処理の有用性に関する検討
- 埼玉医科大学病院
- 筆頭演者:澤 宏紀
- 共同研究者: 堀切直也、平野雅弥、岡本泰正、山崎富雄
- 【背景】コニカミノルタ社製Intelligent Grid(以下、IG)処理の適応部位拡大により小児撮影が対応となった。
【目的】NICUにおけるポータブル撮影はグリッドを用いずに撮影している。今回は撮影条件を変更せず低格子比のIG処理を行うことにより、カテーテルや縦郭シルエット陰影など、描出度向上の有用性を検討した。
【方法】グリッドなしの画像と仮想格子比3:1のIG処理画像に対して物理評価と視覚評価を行った。物理評価は新生児の体厚を想定した10cmの水等価ファントムを使用し、当院基準条件58kV,1.4mAsで検討した。
【結果】IG処理を行うことで散乱線含有率は低下し、CNR及びIQFinvはやや向上したが大きな変化はなかった。NNPS,MTFに変化はなかった。視覚評価ではIG処理を行った画像が優れていた。
【考察】散乱線が除去されコントラストが向上したことにより描出度が向上したと考えられる。