
一般演題T一般撮影@
第2会場(ZoomミーティングルームA)
9:20-10:10
- グリッドと散乱線除去処理機能の併用による腹部X線撮影の画質検討
- 上尾中央総合病院
- 筆頭演者:立野友香
- 共同研究者: 高田桐吏、芳賀陽菜、茂木大哉、高橋康昭、吉井章
- 【目的】腹部X線撮影はグリッドを使用して撮影を行っているが、高体厚の患者では、コントラストの低下により、臓器の判別が困難となる。特に泌尿器領域のKUB撮影で顕著であり、腎臓や結石の同定に苦慮することがある。本研究ではグリッドと散乱線除去処理機能(VG)を併用することで、腹部X線撮影の画質が改善可能か検討する。
【方法】1.グリッドのみと各VG比を変更した画像のIQFを算出。2. グリッドのみと各VG比を変更した腹部X線撮影画像を用いて、KUB領域のコントラスト、鮮鋭度、粒状度を正規化順位法にて評価。
【結果】1.グリッドのみと比較し、VGの方がIQFは高く、またVG比が高くなるほど、IQFは向上した。2. グリッドのみと各VG比を変更した腹部X線撮影画像で、有意に画質が向上した。
【結語】グリッドとVGを併用することで、腹部X線撮影の画質が改善可能と考えられた。