
一般演題W 乳腺・透視・Angio
第2会場(ZoomミーティングルームA)
13:40-14:30
- ピロリ菌陰性胃癌に対する上部消化管造影検査の有用性の検討
- 医療法人大宮シティクリニック
- 筆頭演者:市川裕也
- 共同研究者: 堀越隆之、君塚孝雄、中川 良、中川高志
- 【目的】胃癌のほとんどはピロリ菌の慢性感染により発癌することが知られ、その感染の有無はハイリスク群の囲い込みに用いられる。しかし、ピロリ菌陰性胃癌も存在し、その早期診断に上部消化管造影検査(UGI)の重要性が再認識されている。そのため、ピロリ菌陰性胃癌スクリーニングにおけるUGIの役割について検討した。
【方法】2014年4月から2019年12月までに当院で診断した胃癌症例 (98名)のうち、ピロリ菌除菌者を除く抗ピロリ菌抗体(抗HP抗体)が陰性であった症例の中でUGIが診断契機となった人を対象に発生部位、背景粘膜の性状を比較検討した。
【結果】対象期間のピロリ菌陰性胃癌は4例であった。胃癌発生部位別では、食道胃接合部からの発生が2名であり、画像上で萎縮粘膜は認めなかった。胃体部からの発生が1名、幽門部からの発生が1名であり、画像上で萎縮粘膜が認められた。
【結語】ピロリ菌陰性胃癌のスクリーニングにUGIが有用であると考える。