
一般演題V CT・MRI・核医学・放射線治療
第2会場(ZoomミーティングルームA)
11:40-12:20
- 圧縮センシング(CS)の使用によるT1Wlのコントラスト変化の検証
- 埼玉医科大学国際医療センター
- 筆頭演者:大垣有紀
- 共同研究者: 吉村保幸、桜井靖雄、妹尾大樹、
- 【目的】MRIにおいて圧縮センシング(CS)を用いる事で、撮像時間の短縮が可能となる。しかし臨床画像において低コントラスト部位のT1強調画像においてCSfactorの上昇とともに、組織間のコントラストの低下がみられた。CSを使用した、CSfactorの変化によるコントラストの検討を行った。
【方法】Philips 3T dStreamを使用し、日興ファインズファントム(型式 90-401型)内の、Gd(0.1,0.2,0.3m/mol),PVAハイドロゲル(H2O含有率75%,77%,79%)をT1Wl(TR524ms,TE10ms)で撮像を行った。CS factorをCS無し、2,4,6,8と可変させた条件で撮像し、それぞれCNRを算出した。
【結果】CSfactorを可変させた場合、factor上昇とともにCNRは低下傾向であり、ファントム資料間のコントラストが低下した。4以降ではアーチファクトの影響も強く出る結果となった。
【考察】T1Wl画像において、CS factorが3まではコントラストを保つことができるが、それ以降はCNRの低下とアーチファクトにより診断に適した画像を得ることが困難となることが考えられる。