
一般演題V CT・MRI・核医学・放射線治療
第2会場(ZoomミーティングルームA)
11:40-12:20
- 治療計画CT撮影時の位置決め画像を利用した膀胱尿量推定の試みについて
- 埼玉医科大学国際医療センター
- 筆頭演者:石川真衣
- 共同研究者: 松田恵雄、松森孝志、寺西 潤、中田智仁、浅見 徹
- 【目的】前立腺がんの放射線治療においては、有害事象軽減のため、十分な蓄尿下でCT撮影/照射を実施する必要がある。しかし、治療計画用CT画像の撮影後に、蓄尿不十分が判明することも少なくない。蓄尿に不安がある患者に対しては、超音波を用いた尿量測定も実施するが、手技的にも煩雑となる。そこで、CT撮影時の位置決め画像取得時点で、簡便に膀胱尿量が推定できないか検討したので報告する。
【方法】同一患者について、CT位置決め画像上で膀胱の長軸と短軸の長さを計測し、体積計算にて推定した膀胱尿量とCT横断像から画像処理装置を用いて実測した膀胱尿量を比較した。
【結果】体積計算にて推定した膀胱尿量と実測した膀胱尿量については、正の相関が認められた。
【考察】CT位置決め画像から膀胱尿量を推定の上、適否を判断できれば、横断像撮影に進む前に追加蓄尿を指示可能で、患者負担や被ばく軽減の観点から、有用な試みだと考えられる。