
一般演題V CT・MRI・核医学・放射線治療
第2会場(ZoomミーティングルームA)
11:40-12:20
- 当施設における腱・筋肉CT撮影における最適撮影条件の検討
- さやま総合クリニック(1 社会医療法人財団 石心会 埼玉石心会病院(2
- 筆頭演者:石川莉菜(1
- 共同研究者: 大友佑真(1、邨井優大(2、伊藤寿哉(2、塩野谷純(1、間山金太郎(2
- 【目的】当施設では整形外科より腱の描出を目的としたCT撮影依頼があるが,現状では撮影条件が設定されておらず、各担当者が考える高管電圧撮影条件にて撮影していた。今回、撮影条件を統一することを目的に検討を行ったので報告する。
【方法】過去にDual Energyを使用し、手関節の撮影を行った患者30名のデータを使用し、50kev-80kev(70kV-140kV相当)に変化させ、以下の項目において検討を行った。
@各エネルギー画像におけるノイズ
ACT値は伸筋腱,屈筋腱,筋肉,脂肪,骨のCT値の変化
BWSにて画像を展開した際の伸筋腱,屈筋腱の描出精度の視覚評価
【結果】@ノイズはエネルギーが上昇するほど減少する傾向を示した。
ACT値は伸筋腱、屈筋腱,脂肪はエネルギーが上がるにつれて高くなり,筋肉,骨は低くなる傾向を示した。
BWSにおける視覚評価はエネルギーが上がるのほど高い評価を示した。
【まとめ】140kVを使用することで、腱の描出能が高くなることが確認できた。今後はこの条件に統一し撮影,画像処理を行う。