
一般演題U 一般撮影A
第2会場(ZoomミーティングルームA)
10:40-11:30
- 乳幼児胸腹部撮影における水晶体防護についての検討
- 埼玉県済生会川口総合病院
- 筆頭演者:中里 奨
- 共同研究者: 戸澤僚太、真壁耕平、土田拓治、富田博信
- 【目的】当院では乳幼児胸腹部撮影において、胸部領域の再現性を考慮し、胸部撮影と同様のX線中心で撮影している。そのため照射野を腹部まで広げた際、水晶体に直接線が入射される。本研究では鉛を使用した自作防護フィルタを用いて、防護可能な鉛の厚さと遮蔽率について検討を行った。【方法】胸腹部撮影(胸部中心と被写体中心)および胸部撮影における水晶体位置の入射表面線量を、半導体検出器にて測定した。当院の撮影条件(67
kV, 320 mA, 1.6 mAs)にて鉛板の厚さを変えて測定を行い、防護可能な鉛板の厚さと遮蔽率を求めた。【結果】胸腹部撮影(胸部中心)では、鉛板無しで23.4μGy、鉛板1mmで0.134μGy,
遮蔽率が99.4%となった。また水晶体へ直接線が当たらない場合でも、鉛板無しで0.133μGy、鉛板1mmで0.0423μGyとなり、線量を低減させることができた。【結語】胸腹部撮影(胸部中心)において、1mmの鉛板で水晶体防護が可能である。