
一般演題U 第2会場
(ZoomミーティングルームA)9:50_10:30
- 当院における市乳がん検診一次読影の取り組み
- 丸山記念総合病院 放射線科
- 筆頭演者:長島弥生
- 共同研究者:木村浩明,芦葉弘志,志田智樹,佐久名孝臣,伊藤尚光
- 【背景・目的】当院では、さいたま市乳がん検診で診療放射線技師が撮影と一次読影を行っている。2018年度の検診の統計と分析を行ったので報告する。
【方法】2018年5月8日から2019年3月9日までの当院の乳がん検診において、@年代別受診率・要精査率、A要精査所見の分類、B要精査(カテゴリー3以上の判定)となった受診者の経過を調査した。
【結果】@年代別受診率は40代25%、50代18%、60代24%、70代29%、80代4%、全受診者数977人中要精査は77人であり要精査率は7.8%だった。A77例中最も多かった所見はFADであり、次いで石灰化、腫瘤、構築の乱れが続いた。B77例中4例に乳癌が見つかり、そのうち2例は充実腺管癌であった。
【結語】乳がんが見つかった4例はいずれも1次読影でカテゴリー4ないし5に分類したものであり、乳がん検診において診療放射線技師による一次読影の重要性を示す結果となった。