
- FPDでのハウレットチャートを用いた視覚評価の検討
- 日本医療科学大学 保健医療学部 診療放射線学科
- 筆頭演者:斎藤 歩
- 共同研究者: 吉本絵夢、上田大輔、西澤徹、桑山潤
- 【目的】近年ではハウレットチャートを用いる機会が減少している。そこでFPDで視覚評価の検証を行う。
【方法】ハウレットチャートはサイズの異なる13個のドーナツ状のテストパターンが配置されたものである。これを2つのアクリル板(6 cm×2)の間に挟み撮影した。コンソール上で画像処理し、テストパターンの大きさの順番である画素値から視認率を求めた。内径から算出した空間周波数に対する視認率の曲線グラフを作成した。
【結果・考察】グラフより空間周波数ごとの空間分解能の評価が行える。また、数値化の方法として視認できる最小径のテストパターンの画素値から求めるものと、X線のゆらぎを考慮する曲線グラフの面積から求めるものがあり、統計処理を行うことも可能である。しかし、ハウレットチャートは簡便に撮影できるが、FPDは画像処理で最適化するため、他の項目を比較するときの評価に支障が生じると言える。