
- 照射野外線量における検討・治療計画装置の計算精度についての検証
- 1)日本医療科学大学 保健医療学部 診療放射線学科 2)独立行政法人国立病院機構 災害医療センター中央放射線部
- 筆頭演者:五味明日香(1
- 共同研究者: 延澤忠真1)、秋葉憲彦1)、佐藤 洋1)、桑山潤1)、杉田 正2)
- 【目的】治療計画装置における照射野外線量は、低線量領域において実測値との誤差が生じることが報告されている。本研究の目的は、ウエッジを用いて検証を行うことである。
【方法】 エネルギー、照射野サイズを変更し測定した。更に、物理ウエッジと電子ウエッジの照射野外線量を実測し、ウエッジフィルターごと及び、治療計画装置との比較を行った。
【結果】照射野外線量は散乱線の割合の増加から、エネルギーが小さく、照射野が大きいほど増加した。物理ウエッジでは、ウエッジ角が大きくなるほど、金属フィルタの増加による散乱線、ビームハードニング効果による影響から角度が大きいほど、照射野外線量は高い値となった。物理ウエッジに比べ、電子ウエッジは金属フィルタによる影響がないため低い値を示した。また、実測値と比べて治療計画装置の線量が低く見積もられていた。
【考察】治療計画装置と実測値との間に乖離が生じた。