
一般演題X 第2会場
(ZoomミーティングルームA)14:50_15:20
- 小児AP方向Waters撮影におけるCuフィルタ使用の検討
- 上尾中央総合病院 放射線技術科
- 筆頭演者:上野真穂
- 共同研究者:石田隼斗,岡澤孝則,小川智久,茂木雅和
- 【目的】小児Waters撮影時、本人のみでの体位保持が困難な場合、体を保持しAP方向で撮影を行うが、直接線による水晶体への影響が大きいと考えた。そこで、Cuフィルタを用い入射表面線量を低減できる撮影条件を検討した。
【方法】小児頭部を想定した水等価ファントム14cm上にバーガーファントムを設置し、管電圧(60-95 kV)、管電流時間積(5.6mAs)、Cuフィルタ(0-0.3mm)で撮影を行い、CNR、IQFを算出した。また、同条件で入射表面線量を測定した。
【結果】従来の撮影条件(75kV-フィルタ無し)とCNRが同等なのは、85kV-0.1mm,90kV-0.2mm,95kV-0.3mmであった。 IQFはCuフィルタ有無による有意差は認めず、入射表面線量はフィルタ厚が厚いほど低減した。
【結語】撮影条件95kV-0.3mmにおいて、従来の画質を損なわず、入射表面線量を54.7%低減できた。