
一般演題W 第2会場
(ZoomミーティングルームA)13:50_14:40
- 術中透視検査における外科用Cアーム型X線透視装置使用時の術者被ばく低減の検討
- 上尾中央総合病院 放射線技術科
- 筆頭演者:菊地一成
- 共同研究者:高田 桐吏,茂木大哉,市浦京子,伊藤悠貴,矢島慧介
- 【目的】術中透視検査では、医師をはじめとした術者被ばく線量を低減するために、装置搭載の軟線除去フィルタを利用する方法がある。本研究では軟線除去フィルタを用いて、フィルタ厚を変化させた場合の術者被ばく低減を目的とした。
【方法】1.体厚を模した水等価ファントムを手術用寝台に配置し、軟線除去フィルタの有無や厚さ(Cu:0.1,0.2,0.3mm)を変化させたときの、入射表面線量の測定。 2.測定位置の高さ(50,120,160cm)を変化させ、パルスレート、軟線除去フィルタの有無や厚さを変化させたときの術者被ばく線量の測定。 3.軟線除去フィルタの有無による空間線量分布の比較。
【結果】軟線除去フィルタ厚を厚くするほど入射表面線量が低減し、最大で60%低減した。また、術者被ばく線量は最大で約50%低減した。測定高さの違いでは、50cmの高さが最もフィルタによる低減率が高かった。
【結語】術中透視検査において、軟線除去フィルタによる術者被ばく低減が認められた。