
一般演題W 第2会場
(ZoomミーティングルームA)13:50_14:40
- インチサイズの違いが面積線量計の補正係数に及ぼす影響
- 埼玉県済生会川口総合病院 放射線技術科
- 筆頭演者:関口 諒
- 共同研究者:池田圭介,保川裕二,森 一也,富田博信
- 【目的】異なるインチサイズで面積線量値(PKA)と実測値との比較を行い、補正係数を算出し、患者被ばく管理の適正化について検討したので報告する。
【方法】BRANSIST Safire B8 (SHIMADZU)を用いて、IVR基準点に準じ測定を行った。透視と撮影にてそれぞれインチサイズを4.5, 6, 8inchと変えPKAと非接続型X線測定器 Piranha (RTI) を用いてKa,rを測定した。実測値は後方散乱係数を乗じ、その後両者を比較し補正係数を求めた。
【結果および考察】透視と撮影共にPKAと実測値の間で3〜28%の差があり、表示値が過大評価であった。補正係数はインチサイズごとに、透視では0.78 ,0.88 ,0.97であり、撮影では0.78 ,0.95 ,1.03であった。従ってインチサイズによりPKAの測定精度が変わることが示され、患者被ばく管理にはインチサイズごとの補正係数を用いた運用が必要である。