
一般演題W 第2会場
(ZoomミーティングルームA)13:50_14:40
- X線TV室の空間線量測定について
- 埼玉県立小児医療センター 放射線技術部
- 筆頭演者:木暮萌絵
- 共同研究者:佐藤克哉,大久保麻優,藤田 茂,松本 愼
- 【目的】当院の透視検査は介助のために術者以外も検査室内に入ることが多い。本研究では通常の検査室内と鉛エプロンをX線可動絞りに巻いた時の空間線量を測定し空間線量分布が変化するかを明らかにする。
【方法】幼児下肢ファントムと電離箱式サーベイメータを用いて測定した。鉛エプロンを巻いた場合と巻いていない場合で測定点は術者と介助者の水晶体の高さを想定した2つの高さで測定した。透視条件は当センターの検査で用いている腹部の条件を用いた。
【結果】管球から離れるほど線量が減少し地面からの高さが低いほうが線量が高い傾向が見られた。またX線可動絞りに鉛エプロンを巻くと線量が減少する傾向が見られた。
【考察】測定点が低いほど線量が高い傾向は患者からの散乱線が原因と考え、患者から離れて高い位置に立つと良いと考えた。また鉛エプロンを用いると線量が減少する傾向から術者の邪魔にならない範囲で用いることが有効だと思われた。