
一般演題V 第2会場
(ZoomミーティングルームA)10:40_11:30
- CT装置におけるメタルアーチファクト低減処理の精度検証
- 埼玉県済生会川口総合病院 放射線技術科
- 筆頭演者:鈴木雄大
- 共同研究者:富田博信,志藤正和,城處洋輔,荻野奈規,鈴木友理
- 【目的】当院のCT装置に実装されたメタルアーチファクト低減処理について,処理画像が真値にどの程度近づくか検証が必要であり,ファントムスタディにおいて検証した。
【方法】CT装置はSIEMENSE社製SOMATOM Definition Flash,低減処理はiMARを使用。アクリル容器(20cmφ)の中心にプラスチック容器に封入した油,希釈造影剤(約50,100,150HU),試料の周囲に金属球(鋼鉄)を設置し,周辺を水で満たした。試料におけるCT値測定,Profile解析を行い,低減処理前後の比較を行った。
【結果】メタルアーチファクト低減処理画像の画質は改善した。金属球間距離を大きくしてアーチファクト量を減らした場合において,CT値の変動が小さくなる傾向を認めた。
【考察】アーチファクト量に応じてCT値変動が変化する理由としては,raw date上でのサイノグラムペインティングによる過補正が挙げられ,金属球間距離が短くなった際に近接する試料に,より影響を及ぼしたと考えられる。