
一般演題U 第2会場
(ZoomミーティングルームA)9:50_10:30
- 乳房用撮影装置の平均乳腺線量表示値と実測値の関係
- 上尾中央総合病院 放射線技術科
- 筆頭演者:宮本桃子
- 共同研究者:仲西一真,芳賀陽菜,飯泉 隼,佐々木学
- 【目的】乳房撮影の被曝評価は平均乳腺線量(AGD)が用いられるが、撮影装置の表示値に明確な精度基準は定められていない。そこでAGD表示値の正確さの確認として装置表示値と実測値の関係を明らかにする。
【方法】Senographe Essential装置にてデジタルマンモグラフィ品質管理マニュアル第2版に従いPMMA厚10〜60mmを10mm刻みでAGD実測値を求め、その時の表示値と比較した。
【結果】表示値と実測値はPMMA厚30mmで差が最も小さく、1.5%であった。
【考察】PMMA厚30mmの表示値と実測値の差が最も小さかったことから、30mm厚のAGD表示値は被曝線量評価に使用することが可能と考えられる。
【結語】装置の表示値を線量評価に用いるために実測値との違いを明らかにした。個人の被曝線量評価および管理において表示精度を把握するとともに、表示精度基準を設ける必要があると考えられた。