診療放射線技師会の情報を提供いたします。

第35回埼玉県診療放射線技師学術大会開催報告

大会長 田中 宏
実行委員長 城處 洋輔
 第35回埼玉県診療放射線技師学術大会は新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、完全オンライン形式に変更して2022年3月20日(日)に開催した。
 大会テーマは、『診療放射線技師をUpdateしよう!』とし、本年度より厚生労働大臣が指定する研修(告示研修)が始まり、これからの診療放射線技師の在り方を考える大会となるよう思いを込めた。一般演題には32演題と多くの登録があり、発表して頂いた演者の先生方には感謝申し上げます。特別講演1では福島県立医科大学保健科学部准教授の五月女康作先生に「ラジエーションハウス誕生から映画化まで」について講演頂き、更に関係者を含めて制作における裏話を含めたディスカッションがなされた。特別講演2では元読売ジャイアンツ・現野球解説者の槙原寛己先生に「プロ野球での経験談と医用従事者への思い」について講演頂いた。大会講演は日本診療放射線技師会副会長の江藤芳浩先生に「診療放射線技師法改正と業務拡大への展望」について講演頂いた。その他、フレッシャーズセミナーの「標準撮影から一歩先へ ~追加撮影を理解しよう~」、「輝度調整だけで大丈夫?臨床で活きるX線単純撮影の画像処理」、「基準撮影法2における撮影と透視観察の標準化」、ランチョンセミナーの「タスク・シフト/シェアにおける診療放射線技師による静脈路確保の実際」、学術委員会企画の「臓器別に考える ~脳卒中~」、動画配信として経済産業省資源エネルギー庁による「福島の「いま」」を企画した。
 参加申し込み者数は224人で、県内が219人、県外は5人であった。
大会運営については若干の通信トラブルはあったが、大きな問題もなく開催出来たことは実行委員をはじめ、講師・座長・演者の先生方の事前の準備から当日の発表に至るまでご協力頂いたことによる成果であり、この場をお借りして感謝申し上げます。

 次回の第36回埼玉県診療放射線技師学術大会は2023年3月5日(日)、大宮ソニックシティにて開催予定です。新型コロナウイルスの感染状況で開催形式は変更する可能性がありますが、会場にて皆様とお会い出来るのを楽しみにしていますので是非ご参加ください。

【最優秀演題賞】
演題番号26:埼玉県済生会川口総合病院 中里 奨
 18F-FDG PET/CTにおける機械学習を用いた至適Gaussian filterの検討

【優秀演題賞】
演題番号8:埼玉医科大学病院 西山 翔
 AIポジショニング判断支援機能と一般撮影マネジメントシステムの連携による再撮影基準の検討
演題番号11:上尾中央総合病院 田中 朋美
 歯科用CBCT装置における撮影モードの違いによる画質変化の検討